脂肪抑制はMRIを撮影するうえで欠かせない撮影法です。
その種類は大まかに
周波数選択的脂肪抑制・・・Chess法(ex, SPIR, SPAIR)
非周波数選択的脂肪抑制法・・・STIR法
水/脂肪信号相殺法・・・Dixon法(ex, dixon, FLEX)←国家試験には出なかったと思います…
があります。
原理は後述するとしてその使い分けについて説明したいと思います。
まずそれぞれのメリットデメリットがありますのでそちらを紹介します。
こんな表見てもよーわからんわ!って方へ簡単にまとめると
金属がない場合・・・Dixon撮れる装置ならDixon一択。早いし磁場の不均一に強い。その次にChess。STIRはSNRが低くなるからなるべく使いたくない!ただ古い装置だとDixonが使えないこともしばしば…その時は磁場の均一な部位はChess法で、不均一な部位はSTIRを使用しましょう。不均一な部位については後述します。
金属がある場合・・・STIR一択。他では太刀打ちできません。その代りSNRを向上するためにスライス厚増, 分解能減, 加算回数増, オーバーサンプリング増などのいずれか, もしくは複数を選択して設定してくださいね。